しばらくして自分の間違いに気付いた若者は、心から悔い改めて、師に謝罪し、生じた損害を償うためなら何でもすると申し出ました。
そこで師は、「家に帰り、羽枕を取ってきなさい。風の強い日、村の中心へ行って、その枕を切り裂きなさい。そして、すべての羽が風に飛ばされたなら、今度は、羽を一つ残らず拾い、枕に戻しなさい」と言いました。 そんなことは不可能だと若者が言うと、「飛び散った羽を集めることが不可能であるように、広がってしまった嘘を修正することも不可能だ。私はあなたを赦すこともできるし、また、赦すつもりだ。しかし、失くした信用を取り戻すことはできないだろう」
日本だと覆水盆に返らずというところでしょうか。
個人情報を漏えいさせるということは、回収することができず取り返しがつかないことです。