顧客ファイル・書類・パソコン・スマホ・USB・名刺入れ・カバン・・・

　仕事中に個人情報を紛失したら、必ず会社に報告しなければならないモノがあります。

　兵庫県尼崎市は全市民の個人情報が入ったUSBメモリーを一時紛失しました。業務再々委託先の社員がデータの入ったUSBを無断で持ち出し、泥酔してカバンごと紛失したしていたと判明。個人情報の取り扱いを受託していた会社も監督責任を問われ、別業者に切り替えられることになりました。

　USB以外でも、スマホや名刺入れを持ったまま外出する機会がある職種や、外出先からそのまま飲み歩く経験があるひとには、この事故は他人事ではありません。個人の携帯でも、アドレス帳に取引先の情報を入れてあったら報告の対象になります。

　業務にまつわる個人情報に触れたり持ち歩く機会がある社員や派遣社員、アルバイトには、個人情報の立ち話禁止や、机の上の書類の放置など、個人情報を扱う社員としてふさわしくない立ち振る舞いを禁止する指導が必要です。さらに、個人情報を共有する委託先およびその社員の管理、その先の委託先まで管理することが法律で義務付けられていますから、遺作先等にも同じことを求めましょう。

　個人情報保護に対する管理不足は違法です。

　漏えいと認識される事が起こった場合の報告と初期の対応で、その後のトラブルの大きさが決まります。
　何を紛失した時に直ぐに誰に報告すべきか、委託先や関係先まで含めて関係者に徹底しましょう。

　モノを失くすことは誰にでもありますが、あなたの会社では何を失くしたら会社に報告するするように指導されていますか？

　紛失による個人情報漏えいを知るのは会社が一番最後とならないように、日頃から管理をしっかり行き届かせましょう。