お役立ちコラム

形式的なダブルチェックなんか止めてしまえ!

郵送書類の封入など、個人情報を取り扱う作業の多くで間違いを起こさないように取り入れられているダブルチェック。

本人以外の書類の発送など漏えい事故防止がその目的ですが、互いのチェックに依存する心理が働きそれぞれの確認は甘くなることや、ミスの責任の所在もあいまいになるという問題点が指摘されています。チェックの信頼性が下がってきているのに、作業効率を悪くするダブルチェックは無意味です。

 

?指差しチェック!

  • ダブルチェックの担当と順番の “記録を残す”
  • 日々(一定期間で)チェックの “担当を交代する”
  • 日々(一定期間で)チェックの “順番を交代する”
  • トリプルチェックにする

 

確認作業者が慣れてくると事故防止機能は低下します。ダブルチェックの有効性が落ちてきたら、他の代替策にてカバーします。

一つ一つの作業で全て記録を取ることは面倒ですが、日毎にあるいは一定期間をもってその作業の誤送信防止のチェックの順番を記録するなどして責任の所在を明確にします。

形式的な事故防止のチェックにならず緊張感を与える手立てを個別作業の手順に導入しましょう。

現場の作業者と一緒に手順を考えることが、リスクの洗い出しも含めた漏えい防止の原点回帰の議論につながります。手順は現場に則さなければ役に立ちません。

ダブルチェックの効果を見直して再開すれば、自然に安全意識が向上して、結果として漏洩事故確率を減少させます。

企業が取り扱う個人情報は、単なるデータではなく生身の個人そのものです。

事実を改めて認識し、個人の基本的な権利を損なうことがないように、考え尽くすきっかけ作りも企業の責任です。

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