お役立ちコラム
2024/04/16
教員が高校生徒の写真データ含む私物スマホを紛失。ルールがおかしい
大阪府の高校教員が、生徒の写真データが保存された私物のスマートフォンを紛失する事故があった。同府によれば、自動保存されるクラウドストレージを確認したところ、端末に生徒25人の真データ13件が保存されていた、とされる。
規則がおかしい
・高校の規則
「学校行事で私物のスマートフォンにより写真撮影を行った場合は、学校が指定するサーバにデータを保存し、端末上のデータを削除すること」と定められているが、確認者もおらず、規則が守られず紛失した携帯から画像は削除されていない。
検討点は、「教員が私物のスマートフォンで写真撮影した場合」という規則の存在だ。「私物では撮影禁止」が基本である。この理由は「教員の私物を学校が管理するのは困難」だからだ。
行事等の写真撮影は学校備品のカメラで行い、撮影画像はケーブル接続してPC経由でサーバにアップし、カメラ内の画像は消すのが常道である。
忘れがちな付帯規則
スマートフォンから自動保存されるクラウドストレージ・サービスを使用しているなら、端末の紛失時にクラウドストレージのログインパスワードの変更が必須である。スマートフォンを手にした人に画像を見られる可能性がある。
忘れがちだが、この規定がない事業者は従業者に変更の徹底を図る必要がある。(k)