警察庁がランサムウェア「LockBit」を解析し、「復号ツール」の開発に至ったと公表した。
ただし、同ツールは「No More Ransom」で公開されていないため注意が必要。
日本国内では最寄りの警察に連絡すれば、個別に復旧作業が受けられる。

警察庁は、2023年12月には欧州刑事警察機構にも同ツールを提供したことを明らかにしているが、開発に着手した具体的な時期や開発期間については公表していない。
警察庁は、すでに複数の企業に対して復号を試み、実際にデータの被害回復に成功していることを明らかにしている。
攻撃者側に対して対抗手段を与えるリスクもあるため、今後の計画は明かしていないが、ランサムウェアを含め、サイバー攻撃の捜査や対策にあたっては海外捜査機関との連携が不可欠であると説明している。
さらに、「LockBit」への対応はあくまで一例に過ぎず、取り締まりや実態解明に向けて、都道府県警察はもちろん、サイバー特別捜査隊の技術力を引き続き活かしていくとしている。