お役立ちコラム

クラウド設定ミスで進路アンケートが閲覧可能に。都立中等教育学校

最近、クラウド設定のミスによる情報漏洩が増加しています。直接の原因は知識不足による操作ミスですが、他者に指摘されないと気付けない管理体制も問題です。個人情報を安全にクラウドにアップロードするためには、適切な手順や訓練が必要です。アップロード前の確認手順や、非公開設定の点検方法を教育し、組織内で安全意識を確保することも重要です。ログオフ漏れなどの点検作業は手間がかかりますが、組織全体での安全意識を確保するために必要な措置です。
あなたの組織は、クラウド管理体制はしっかり運用していますか?

―――漏えい事故の概要―――――
都立中等教育学校で、教諭がクラウドサービス上へアップロードした進路アンケート調査結果が、生徒からも閲覧できる状態となっていた。生徒を対象に実施した進路アンケート集計した表計算ファイルを、教諭が4月3日に「Microsoft Teams」へアップロードしたときに、生徒が閲覧できる設定になっていたもの。
同月5日に生徒1人が誤設定に気づき、別の教諭に相談したことから問題が発覚した。閲覧可能だったアンケート結果には、生徒151人分の氏名、クラス、第一志望から第三志望までの大学名、学部、学科名、受験する科目などが記載されていた。
問題の発覚を受けて学校はアップロードされていたファイルを削除。対象となる生徒や保護者に対して経緯を説明し、謝罪している。閲覧された記録はなかったという。

ご入会のお手続きはこちら

会費のお支払い方法は、クレジットカード払いと口座振替の2種類お選びいただけます。 (会費のお支払方法により、入会手続きが異なります。) 詳しくは、「ご入会の流れについて」をご確認ください。