お役立ちコラム

再々委託先の従業員が業務情報を不正ダウンロード、どう防ぐ?

ダイキン工業で、システム開発を受託している再々委託先の従業員が個人情報含む仕入先情報を不正にダウンロードしていたことが明らかになった。委託関係は次の通り

① ダイキン工業のシステム開発を子会社のダイキン情報システムに委託

② ①からNECが再委託された

③ ②のNECからある事業者が再々委託された

④ ③の再々委託された事業者の従業員がデータを不正に入手した。

ダウンロードしたデータは業務とは関係なく私的な目的で、ダイキン工業や関係会社の仕入先情報をダウンロードし2023年12月24日に検知した。仕入先担当者の氏名、住所、電話番号、振込先情報など約2万2000件の個人情報が含まれる。

同社ではダウンロードを行った関係者の情報機器をすべて回収して調査を行い、第三者に対して情報を漏洩した痕跡がないことを確認。二次被害なども確認されていないという。

ダイキン工業では再発防止として以下の対策を講じた。

A:個人情報に対するアクセス権限の設定

B:社内ネットワークにおけるセキュリティ対策

C:委託先選定基準のセキュリティチェックの見直し

このニュースで注意が必要な点

(1)対策の羅列だけでは深刻度も重要度も汲み取れない。どこまで対策をするかが痛い目にあった事業者の取り組みになる。

(2)委託先、再委託先、再々委託と委託される会社が変わるごとにセキュリティレベルが変わる。それでもレベルが違うまま同室で仕事をするセキュリティリスクを、どう把握し対処するかが常に問われる。

対策

・同じレベルと内容のセキュリティ教育を全員で受けさせ、禁止事項を徹底的に注意喚起する
・ログ監視機能を高度化し不正操作を防ぐ。

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