事故から学ぶ

設定ミスで約93万件の個人情報が閲覧可能に。22年にも同様のミス。

事故概要

業種 システム開発
発生時期 2017/3~2023/11/22
漏えい人数 935,779
事故概要

クラウドに保存した約93万件の個人情報がミスで公開閲覧可能。2022年にも同様のミス。

スマートフォン向けコンテンツの開発を手がけるエイチームで、クラウドに保存した約93万件の個人情報がインターネット経由でアクセスできる状態だったと発表した。同社グループは「Googleドライブ」を利用しているが、リンクを知る全員に閲覧権限を付与していたため、URLを特定できた場合に誰でもファイルを閲覧できる状態だった。
漏えいの発覚は、同社グループで導入検討中のセキュリティ製品検証レポートで判明したもの。事態を知り2022年12月7日に事態を公表した。2017年3月から2023年11月22日にかけて公開されていたもので、閲覧可能な個人情報はグループ全体で重複を除いても93万5779件。氏名や住所、電話番号、メールアドレス、顧客管理番号、端末識別番号などが含まれる。さらに取引先企業に関する情報6909件、採用候補者情報264件、従業員情報も記載されていた。不正利用の報告などは寄せられていない。

同社は、12月20日に個人情報保護委員会に確報を提出。連絡先が把握できた関係者に対してメールなどを通じて個別に連絡を取っている。
同社では、2022年5月にもクラウドサービス上に保存していた採用関連や従業員の個人情報において公開範囲の設定不備が判明している。今回同様、URLを指定することで誰でもファイルを閲覧できる状態だった。

今回の問題を受け、セキュリティツールによる監視の強化、ファイル共有設定や権限の見直し、役員や従業員における管理体制の強化をはかり、再発防止を図るとしているが、昨年のミスが発覚した段階で、今回の漏えいに気づいていないことになり、企業姿勢を問われる問題になっている。

引用元

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

個人情報安全管理不備
閲覧権限設定ミス
公開後の点検不備

チェックリストにある要求ルール:

個人情報を含むファイルの閲覧権限は、2-3名に限定する

■ 推奨対策

対策:

セキュリティツールによる監視の強化、ファイル共有設定や権限の見直し、役員や従業員における管理体制の強化をはかり、再発防止を図るとしているが、当社の個人情報管理のあり方から見直しが必要である。

具体例:

当社の個人情報管理のあり方から見直すこと。

タグ

ご入会のお手続きはこちら

会費のお支払い方法は、クレジットカード払いと口座振替の2種類お選びいただけます。 (会費のお支払方法により、入会手続きが異なります。) 詳しくは、「ご入会の流れについて」をご確認ください。