事故から学ぶ

再委託先でメール誤送信、メアド流出

事故概要

業種 地方自治体
発生時期 2023/9/25
漏えい人数 53
事故概要

香川県で、県主催イベントの再委託先がメールの誤送信により、イベントの参加者のメールアドレス53件が受信者間で閲覧できる状態となった。

・これだけメール誤送信事故が繰り返されているが、ミスを起こした本人はおそらく初めての経験だろう。事故防止とは事前教育が本人に沁みこんでいるかで決まる。誤送信の重要性が理解も認識もされていない教育不足が致命的。組織的なエラーである。

・事故を起こしてから急に整えた体制はすぐに風化して機能しなくなる。ということは慌てて整えた体制は抜本的な解決策にならない。誤送信を防ぐのは作業にあたる本人が自立して作業を安全に処理しきること。同報メールの誤送信は確認チェックの徹底で防げる問題で、何が不足していたのか検証で答えが得られる。問題の追及方法を間違えないことが、具体的な再発防止策になる。

・今回は再委託先が事故を起こした。委託元の県、委託先の業者、再委託先の業者の3段構造で仕事を回しているのだが、委託元の県は何をすべきだったのだろうか。どこの何が手抜きだったのか、問題を洗い出す作業をきっちりやることが再発防止策に直結する。「確認を徹底します」は再発防止策ではない。

・最後は「誤送信したメールの削除を依頼している」としているが、削除されずに流用された場合、県はどう対応するのかまでを発表内容に含めるべきである。責任を取るということは、曖昧にしないことだ。

引用元

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

チェックリストにある要求ルール:

■ 推奨対策

対策:

具体例:

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