事故から学ぶ

問合フォームに別人の個人情報、キャッシュ設定不備

事故概要

業種 ソフトウエア開発
発生時期 2021/9/28から2024/2/27
漏えい人数 1210
事故概要

ソフトウェア開発やSaaS型サービスを提供しているアジャイルウェアで、プロジェクト管理サービス「Lychee Redmine」の問い合わせページに不備があり、個人情報が流出したことを明らかにした。キャッシュ設定に誤りがあったという。

同社は、ウェブサイトの表示速度を改善するため、2021年9月28日にキャッシュ設定を行って以降、アップグレードの申し込みフォームや問い合わせフォームなど5ページにおいて、特定の条件下で関係ない別の顧客に関する個人情報が表示される不具合が生じていたという。

第三者に閲覧された可能性があるのは、2021年9月28日から2024年2月27日までに対象ページから問い合わせを行った顧客1210人。氏名、電話番号、メールアドレス、会社名、所属部署、役職、問い合わせ内容などが対象となる。

2月27日に顧客から問い合わせがあり問題が判明した。第三者による不正アクセスは否定しており、既存利用者向けの問い合わせシステムについては対象外。

同社では個人情報を閲覧された可能性のある顧客に対し、メールで連絡を取っている。キャッシュについては削除し、対象ページのキャッシュ機能を無効化。現在は、問題は解消されている。

引用元 Sequrity Next

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

キャッシュ設定ミス

チェックリストにある要求ルール:

キャッシュ設定は情報漏えいにつながるので、情報表示後にキャッシュクリア(削除)を実施すること

■ 推奨対策

対策:

システムテストにキャッシュクリアの確認を織り込むこと
開発機以外のPCで確認すること

具体例:

システム開発者だけにテストを依存すると今回の事態を招く。
開発責任者であるプロジェクトマネージャーと、開発会社自身の管理体制が甘いため、今後はユーザーテスト項目にキャッシュクリア点検を追加すること。

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