お役立ちコラム

コロナ対応で生徒情報持ち出し、紛失した高校管理職を処分

長野県教育委員会は、全校生徒369人分の氏名、住所、生年月日、保護者氏名および当時2年生の英語テスト結果130人分を保存した私用のUSBメモリを、2022年に校外に持ち出し紛失し報告をしていなかった高校管理職を処分した。

本件は3つの問題がある。
①無届のUSBメモリを無届で公用扱いで使用した。
②紛失を届け出なかった。(使うことを届け出ていないので報告に躊躇があった)
③人手に渡った個人情報が悪用される可能性を一度も考えていない。

個人情報を紛失漏えいさせると何故問題になるのか、そこを言葉で表すことから行動の反省を行っていただきたい。

 

当時は、新型コロナ感染者が生徒から出た場合は、休日であっても逐一保健所へ報告する義務があり、業務上必要と判断して私物のUSBメモリへデータをコピーして利用していたが紛失した。

2024年6月18日に拾得者よりUSBメモリが封書で届き、紛失していたことが発覚。金銭の要求など、脅迫めいた内容の記載はなかったが、USBメモリ内部に保存されていたフォルダやファイルのリストを撮影したスクリーンショットなどを含む文書が入っていた。さらに2度目に届いた封書に紛失したUSBメモリが県教委に届いた。同USBメモリは物理的に破壊された状態で、警察からは、データを復元することは難しいとの説明を受けたという。

2度目に届いた封書には、「USBメモリは破壊してあること」「手元に何も残っていないこと」「内容を他言していないこと」などが記載されていた。
同問題を受け、同県教委では8月27日付けで同校長を戒告とする懲戒処分を実施している。

 

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