事故から学ぶ

「杏林堂(公式)オンラインショップおよび「店頭予約者情報」への不正アクセスによる お客様情報漏えいに関するお詫びとお知らせ

事故概要

業種 民間企業
発生時期 2021/3/23
漏えい人数 3378
事故概要

このたび、弊社の公式オンラインショップ「杏林堂オンラインショップ」(以下「当該サイト」といいます。)および、店頭で商品をご予約いただいた方の情報におきまして、第三者による不正アクセスを受け、お客様の情報(クレジットカード情報 322 件、顧客情報 6,882 件)が漏えいした可能性があることが判明いたしました。
なお、情報が漏えいした可能性のあるお客様には、本日(2021 年 11 月 10 日)より、電子メールまたは書状によるお詫びとお知らせの個別送付、または店頭での告知にてご連絡申し上げております。

1. 経緯
2021 年 9 月 3 日に、当該サイトの構築・運用委託先(東芝テック株式会社)および再委託先(株式会社ジーアール)より、当該サイトと同様の運用形態にある他の小売事業者において、クレジットカード等の情報漏えいの懸念が発生し、弊社の当該サイトでも同様の懸念がある旨、連絡を受けました。
速やかに当該サイトでの全サービス(クレジットカード決済を含む)を停止し、第三者調査機関に調査を依頼したところ、2021 年 9 月 27 日に調査が完了し、調査の結果、弊社の当該サイトにおいても下記 2-(2)に記載の情報が漏えいし、一部のお客様のクレジットカード情報が不正利用された可能性があることが確認されました。以上の事実が確認できたため、本日の発表に至りました。
2. 調査結果および情報漏えいの状況
(1)原因
2021 年 3 月 23 日に、当該サイトの脆弱性を悪用するための不正な注文情報が登録されました。それを足掛かりとして、2021 年 3 月 25 日より不正なアクセスが発生し、データベース内に不正侵入されたことが確認されました。
攻撃者は、断続的に当該サイトのデータベース内のデータにアクセスしており、(2)に示す情報について、漏えいの可能性があると判断されました。なお、あわせてペイメントアプリケーション(カード決済機能)の改ざんが行われたため、改ざん後からサイト停止までの間に当該サイト上で決済されたクレジットカード情報も、漏えい可能性の対象となっております。
(2)漏えいの対象となった可能性があるお客様、およびその情報2011 年 3 月 1 日から 2021 年 8 月 22 日の期間中に当該サイトをご利用(※)のお客様の個人情報(下記 A)、2021 年 3 月 25 日から 2021 年 8 月 19 日の間に当該サイトにおいてクレジットカード決済をされたお客様のクレジットカード情報(下記 B)、および下記に記載の商品を店頭でご予約されたお客様の個人情報(下記 C)が、漏えい可能性の対象となっております。
A) 2011 年 3 月 1 日~2021 年 8 月 22 日の間に当該サイトをご利用されたお客様の個人情報:3,378 件
 氏名 カナ氏名 住所 電話番号 メールアドレス 任意入力項目の情報(会社名 222 件、性別 1,732 件、職業 1,488 件、FAX146 件、誕生日 1,615 件) (※) 当該サイトより、店頭受け取り商品の予約をされた方も含まれます。 注文情報
B) 2021 年 3 月 25 日から 2021 年 8 月 19 日の間にクレジットカード決済をされたお客様のクレジットカード情報:322 件
 クレジットカード名義人名 クレジットカード番号 有効期限 セキュリティコード
C) 下記に記載の商品を店頭でご予約されたお客様の個人情報:計 3,504 件
「2018 年 10 月~12 月頃のクリスマスケーキご予約」「2019 年 9 月~11 月頃のボジョレヌーヴォーご予約」「2019 年 10 月~12 月頃のクリスマスケーキご予約」
 氏名 電話番号 注文情報
C に関しては、店頭でご予約を受け付けした後、当該サイトを構成するシステムの機能を用いて、ご予約の管理を行っておりました。
なお、弊社では他にネットスーパー、ポイントカード等でお客様の情報を保持しておりますが、これらは別のシステムで運用しており、今回の情報漏えいの対象には含まれておりません。また、その他の通信販売サイト(杏林堂 PayPay モール店、杏林堂ヤフー店、杏林堂楽天市場店、杏林堂オンラインショップAmazon 店)との関連もございません。
3. お客様へのお詫びとお願い
本来であれば疑いある時点でお客様にご連絡し、注意喚起するとともにお詫び申し上げるところではございましたが、不確定な情報の公開はいたずらに混乱を招き、お客様へのご迷惑を最小限に食い止める対応準備を
整えてからの告知が不可欠であると判断し、発表は調査会社の調査結果、およびカード会社との連携を待ってから行うことにいたしました。今回の発表までお時間をいただきましたこと、重ねてお詫び申し上げます。
既に弊社では、クレジットカード会社と連携し、漏えいした可能性のあるクレジットカードによる取引のモニタリングを継続して実施し、不正利用の防止に努めております。
お客様におかれましても、誠に恐縮ではございますがクレジットカードのご利用明細書に身に覚えのない請求項目がないか、今一度ご確認をお願いいたします。万が一、身に覚えのない請求項目の記載があった場合は、たいへんお手数ですが同クレジットカードの裏面に記載のカード会社にお問い合わせいただきますよう、併せてお願い申し上げます。
なお、お客様がクレジットカードの差し替えをご希望される場合、カード再発行の手数料につきましてはお客様にご負担をお掛けしないよう、弊社で負担することをクレジットカード会社に依頼しております。
また、身に覚えのない電子メールが届いた場合には、不審な添付ファイルを開かない、不審なURLリンクをクリックしない、入手したファイルが信用できるものと判断できる場合でなければ、マクロ機能(アプリケーションの複数の操作をまとめて自動化する機能)を有効にしない等の対応をお願い申し上げます。
4. 再発防止策ならびに今後の公式オンラインショップについて
弊社はこのたびの事態を厳粛に受け止めており、調査結果を踏まえてシステムのセキュリティ対策および監視体制の強化を行い、再発防止を図ってまいります。あわせて、委託先の選定や定期的なチェック体制についても見直しを行っております。
現在、当該サイトについては運用を停止しておりますが、今後の再開、リニューアル等の予定は未定です。再開等の際には、改めて弊社ホームページにてご案内いたします。
また、弊社は今回の不正アクセスにつきまして、個人情報保護委員会に 2021 年 9 月 13 日に一報を入れており、今後も随時報告をしてまいります。加えて、所轄警察署にも 2021 年 9 月 14 日に捜査を依頼し、今後も、委託先・再委託先の協力のもと全面的に協力してまいる所存でございます。

引用元 杏林堂

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

(第20条)安全管理措置 システム管理(不正アクセス防止)

チェックリストにある要求ルール:

システムに対する脅威や攻撃への防止策と監視体制を構築し、直ちに対抗策を構築していますか?
自社のシステムに対する新たな脅威や攻撃の手口を知り対策を社内共有し、対策行動の適格性と検証をする仕組みはできていますか?
常にOSや、アプリケーションソフトウェアを最新化して安全な状態にしていますか?
メールを介したウイルス感染防止として操作者教育と管理を徹底していますか?
パソコンにウイルス対策ソフトを入れていますか?さらにウイルス定義ファイル(コンピュータウイルスを検出するためのデータベースファイル「パターンファイル」とも呼ばれる)を自動更新するなど、パソコンをウイルスから守るための対策を行っていますか?
ログインIDにメールアドレス以外のIDを用意していますか?
ログイン時に2段階認証、2要素認証が可能な場合は設定していますか?
システム開発のテスト環境でウイルスチェックや不正侵入を防ぐセキュリティが甘くなっていませんか?
委託先にもまったく同じレベルで、個人情報の取扱い規則の周知徹底と監視監督をしていますか?

■ 推奨対策

対策:

システムの脆弱性と思慮されるが、システムの運用環境は常に変化するため、昨日まで安全でも今日には漏えいする、という状況が発生する。最低でも日単位でセキュリティー動向の最新情報を把握するとともに、サーバ管理会社とも密接な連絡を取り、安全対策を最新化しておくことが必要である。

具体例:

セキュリティーシステムは「自社も必ず攻撃を受ける」という意識で毎日ニュースをチェックし、その対策を考えるべきである。インターネットを利用したサービス提供事業者ならば、社内にもセキュリティーのエキスパートを育成し、セキュリティー専門会社との組み合わせでサービス全体の安全管理措置を講じていく必要がある。業者任せにしてはいけない。分からないまま済ませてはいけない。ユーザ数の多いサイトは最新ハッキング手法を試す実験場になっており、対策が後手に回るリスクを抱えている。常に最新対策情報を自ら得る体制を整えておくべきであろう。

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