業種 | 民間企業 |
発生時期 | 2021/8/19 |
漏えい人数 | 3318 |
事故概要 | トヨタ自動車は8月19日、トヨタの販売会社9社において顧客の個人情報の不適切な取扱いがあったことを明らかにした。 今回、トヨタ自動車が提供する顧客向けWebサイト認証サービス「TOYOTA/LEXUSの共通ID」発行のために、顧客の車両注文書やアンケートなどへ記載された個人情報3318名分を販売店の営業スタッフが本人の同意を得ずに登録し、トヨタ自動車へ提供していたことが判明した。 |
引用元 | impress |
事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。
20-16(第20条)安全管理措置(利用目的の順守、社内規則の整備と教育)
個人情報取得時に同意を得た利用目的を超えて個人情報を利用していないか、規定の確認と規定遵守の教育、利用目的にかなった利用に対する監査を実施していますか。
情報セキュリティ対策(このチェック表)を会社のルールにするなど、自社の情報セキュリティ対策の内容を明確にしていますか?
新たな脅威に対応できるように、自社のセキュリティー対策を最新化していますか?
明確にしたセキュリティー対策を従業者に周知徹底していますか?
委託先にもまったく同じレベルで、個人情報の取扱い規則の周知徹底と監視監督をしていますか?
トヨタ自動車では個人情報の不適切な取扱いを引き起こした背景として、自社の販売活動に原因があるとして責任を表明している。
弊社から販売店に対し、同ID発行を推奨する活動を行っていたこと
営業スタッフがこのような行動に至った背景にも着目し、同様の不適切な取扱いが発生しないよう、これらの活動の振り返りを進めてまいります。
個人情報の取扱いルール遵守に向けた継続的な意識向上と再発防止について、メーカーと販売店が密接に連携して取り組みを進めることにより、お客さまから信頼を寄せていただく努力をするとしている。
「いいから売ってこい」式の営業は通用しない。
販売者には宝物の個人情報だが、入手方法を一歩間違うと批判の矢面に立つリスクもあり、加えて法律違反を問われる事態にもなる。
個人情報を扱う企業は、足元だけではなく全体を見る見識が必要である。
「お客さまから信頼を寄せていただけるサービスの実現に向け、より一層尽力してまいります」の言葉通りの活動を期待したい。
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