事故から学ぶ

クラウド型顧客管理システムへの不正アクセスに関するご報告

事故概要

業種 EC
発生時期 2021/2/26
漏えい人数 1
事故概要

当社は、2021 年 2 月 26 日にお知らせしました「クラウド型顧客管理システムへの不正アクセス」について、以下の通りご報告いたします。
システム管理会社から提供された全てのアクセス情報を調査した結果、2020 年 11 月 8 日から 2021 年 2 月 8 日までに複数回の不正アクセスを確認し、そのうちの1回で 1 名様の情報漏洩が発生していたことが判明いたしました。当該のお客様には直接ご連絡をさせていただいております。当社として現時点で可能な限りの調査を行った結果、その他のお客様の情報漏洩は確認されませんでした。
尚、当初調査対象のお客様情報は 3,109 件とご報告いたしましたが、当社の有する情報全体が不正アクセスの標的となった可能性が生じたため、全 109,846 件を対象に調査を実施しましたことを併せてご報告申し上げます。
この度は、お客様をはじめ関係者の皆様に大変なご不審とご迷惑をお掛けいたしましたこと、並びに調査に時間がかかりましたことを、あらためて心より深くお詫び申し上げます。
当社はこの度の事態を重く受けとめ、今般問題の発生した社外のクラウド型顧客管理システムだけでなく、それ以外のシステム全般についても一層のセキュリティ強化につとめ、同様の事態が発生しないよう取り組んでまいります。

引用元 ホーユー株式会社

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

20-1(第20条)安全管理措置システム管理(不正アクセス防止)

チェックリストにある要求ルール:

システムに対する脅威や攻撃への防止策と監視体制を構築し、直ちに対抗策を構築していますか?
自社のシステムに対する新たな脅威や攻撃の手口を知り対策を社内共有し、対策行動の適格性と検証をする仕組みはできていますか?
常にOSや、アプリケーションソフトウェアを最新化して安全な状態にしていますか?
メールを介したウイルス感染防止として操作者教育と管理を徹底していますか?
パソコンにウイルス対策ソフトを入れていますか?さらにウイルス定義ファイル(コンピュータウイルスを検出するためのデータベースファイル「パターンファイル」とも呼ばれる)を自動更新するなど、パソコンをウイルスから守るための対策を行っていますか?
ログインIDにメールアドレス以外のIDを用意していますか?
ログイン時に2段階認証、2要素認証が可能な場合は設定していますか?
システム開発のテスト環境でウイルスチェックや不正侵入を防ぐセキュリティが甘くなっていませんか?
委託先にもまったく同じレベルで、個人情報の取扱い規則の周知徹底と監視監督をしていますか?

■ 推奨対策

対策:

クラウドサービスだからといって不正アクセスを完全防御できるわけではない。重要資産を扱うサービス会社は金になるため最新の手口で集中的に攻撃を受けている。攻撃を受け続けていることへの防御策と、攻撃を突破されたさいの対応策は別物であり、特に後者は被害を最小限度に抑えるために利便性に制限があっても暗号化などの対策は必須である。選択の余地はない。

具体例:

クラウドサービスだからといって安心できない。
不正アクセスによる被害を防止するためには、入り口対策、サーバ内部対策、ファイル等を抜き取れないようにする出口防御対策の3面で行う必要がある。最近の不正アクセスは、ゆっくりと間をあけ、時々アクセスする形を取り、またIPアドレスもいくつも使い分け、一度失敗した手口は同じサイトには使わない、など、手間暇をかけて攻撃をしてくる標的型アクセスが増えてきた。狙いを定め侵入するまで手法を変えてくるため、防ぐのは中々厄介である点に注意がいる。ファイルの抜き取りも小口に分けて時々送信する形をとる。これにより入口、出口ともシステム感知がしにくい状態になる。サーバ内部対策はファイルへのアクセス制限とファイル自体の暗号化をしておくことである。不正アクセスにより犯罪者の手でファイルを暗号化されてしまうことがあるが、自らの手で暗号化しておけば万一抜き取られたときに、犯罪者に読み解かれるリスクは軽減される。

ご入会のお手続きはこちら

会費のお支払い方法は、クレジットカード払いと口座振替の2種類お選びいただけます。 (会費のお支払方法により、入会手続きが異なります。) 詳しくは、「ご入会の流れについて」をご確認ください。