事故から学ぶ

メール配信システムへの不正アクセス発生についてのお詫びとお知らせ BTC

事故概要

業種 暗号資産交換業者
発生時期 2021/4/6
漏えい人数 未発表
事故概要

弊社が利⽤しているメール配信システムにおいて、不正アクセスが確認されました。現在、外部調査会社と共に情報流出について調査しておりますが、現段階で判明している内容を下記によりご報告いたします。
1.経緯
令和3年4⽉6⽇午前3時9分に弊社システムと外部メール配信システムを不正接続することにより、お客様に当社を装った詐欺メールがBTCBOX名で不正送信されました。
2.影響
Webサーバーに対して不正アクセスを受けたことにより、不正使⽤されたメールアドレス及び別途同サーバー内に保管されている、⼀部の本⼈確認⽤の画像データについて流出した可能性があります。この可能性についても現在調査中でございます。
3.対応状況
直ちに、不正アクセスを防⽌する緊急措置として、外部から対象となるサーバーへのアクセス及び外部へ出る情報のアクセスを⼤幅に制限するなど、不正アクセスへの対策を講じています。なお、お客様からお預かりしている資産や、その他の個⼈情報に関しては、影響はございません。
4.今後の対応
不正アクセスに向けた対策として、監視態勢とWebサイトの強化を図りつつ、システム⾯における検証については、外部調査会社による調査を委託しております。
5.お客様へのお願い
被害の拡⼤防⽌に取り組んでまいりますが、流出した可能性のある情報を第三者が悪⽤しお客様に迷惑メールが送信される可能性があります。⼤変ご迷惑をおかけいたしますが、お客様におかれましても、これらのメールについて、⼗分にご注意いただきますようお願い申し上げます。

引用元 BTC BOX

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

20-1(第20条)安全管理措置 システム管理(不正アクセス防止)

チェックリストにある要求ルール:

システムに対する脅威や攻撃への防止策と監視体制を構築し、直ちに対抗策を構築していますか?
自社のシステムに対する新たな脅威や攻撃の手口を知り対策を社内共有し、対策行動の適格性と検証をする仕組みはできていますか?
常にOSや、アプリケーションソフトウェアを最新化して安全な状態にしていますか?
メールを介したウイルス感染防止として操作者教育と管理を徹底していますか?
パソコンにウイルス対策ソフトを入れていますか?さらにウイルス定義ファイル(コンピュータウイルスを検出するためのデータベースファイル「パターンファイル」とも呼ばれる)を自動更新するなど、パソコンをウイルスから守るための対策を行っていますか?
ログインIDにメールアドレス以外のIDを用意していますか?
ログイン時に2段階認証、2要素認証が可能な場合は設定していますか?
システム開発のテスト環境でウイルスチェックや不正侵入を防ぐセキュリティが甘くなっていませんか?
委託先にもまったく同じレベルで、個人情報の取扱い規則の周知徹底と監視監督をしていますか?

■ 推奨対策

対策:

クラウドサービスだからといって不正アクセスを完全防御できるわけではない。重要資産を扱うサービス会社は金になるため最新の手口で集中的に攻撃を受けている。攻撃を受け続けていることへの防御策と、攻撃を突破されたさいの対応策は別物であり、特に後者は被害を最小限度に抑えるために利便性に制限があっても暗号化などの対策は必須である。選択の余地はない。

具体例:

クラウドサービスだからといって安心できない。
不正アクセスによる被害を防止するためには、入り口対策、サーバ内部対策、ファイル等を抜き取れないようにする出口防御対策の3面で行う必要がある。最近の不正アクセスは、ゆっくりと間をあけ、時々アクセスする形を取り、またIPアドレスもいくつも使い分け、一度失敗した手口は同じサイトには使わない、など、手間暇をかけて攻撃をしてくる標的型アクセスが増えてきた。狙いを定め侵入するまで手法を変えてくるため、防ぐのは中々厄介である点に注意がいる。ファイルの抜き取りも小口に分けて時々送信する形をとる。これにより入口、出口ともシステム感知がしにくい状態になる。サーバ内部対策はファイルへのアクセス制限とファイル自体の暗号化をしておくことである。不正アクセスにより犯罪者の手でファイルを暗号化されてしまうことがあるが、自らの手で暗号化しておけば万一抜き取られたときに、犯罪者に読み解かれるリスクは軽減される。

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