事故から学ぶ

楽天市場や楽天Edyに外部から不正アクセス 148万件強の個人情報流出の可能性

事故概要

業種 楽天、楽天カード、楽天Edy
発生時期 2016/1/15-2020/11/24
漏えい人数 1381735
事故概要

楽天、楽天カード、楽天Edyは、社外のクラウド型営業管理システムに、外部からアクセスがあったことを告知した。原因はセキュリティ設定の不備。楽天では、楽天市場の法人向け資料請求者や店舗情報にアクセスされた可能性がある。期間は2016年1月15日から2020年11月24日まで。アクセスされた可能性のあったのは最大138万1735件、うち実際にアクセスが確認されたのが208件。
楽天カードでは、事業者向けビジネスローンの申込者情報にアクセスされた可能性がある。期間は2016年1月15日から2020年11月26日まで。2013年4月1日から2020年7月18日までにWebサイトからビジネスローンに申し込んだ人が対象。アクセスされた可能性のあったのは最大1万5415件、うち実際にアクセスが確認されたのが304件。なお、楽天カード会員の情報は、別のシステムで管理しているため、外部からはアクセスされていない。
楽天Edyでは、故障端末の残高移行サービスへの申込者情報にアクセスされた可能性がある。期間は2016年1月15日から2020年11月26日まで。対象となる申し込み時期は端末によって異なり、おサイフケータイ対応携帯電話が2010年10月1日から2019年3月4日まで、ドコモの「おサイフケータイ ジャケット01」が2014年10月30日から2020年11月18日まで、スマートウォッチ「wena wrist」が2016年3月24日から2020年11月18日まで。アクセスされた可能性のあったのは最大8万9141件、うち実際にアクセスが確認されたのが102件。
2020年11月24日に、社外のセキュリティ専門家の指摘により、楽天側が保管している一部の情報が外部からアクセスできる状態であることが判明した。楽天は同システムの設定変更を11月26日までに完了。それ以降、外部からのアクセスは確認されていない。また、現時点で法人、個人の被害は確認されていない。
情報が閲覧された可能性がある法人や個人には、被害に遭った際の問い合わせ先を案内していく。個人情報の悪用など実害を被った場合、誠意を持って対応するとしている。

引用元 ITmedia

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

20-1(第20条)安全管理措置 システム管理(不正アクセス防止)

チェックリストにある要求ルール:

システムに対する脅威や攻撃への防止策と監視体制を構築し、直ちに対抗策を構築していますか?
自社のシステムに対する新たな脅威や攻撃の手口を知り対策を社内共有し、対策行動の適格性と検証をする仕組みはできていますか?
常にOSや、アプリケーションソフトウェアを最新化して安全な状態にしていますか?
メールを介したウイルス感染防止として操作者教育と管理を徹底していますか?
パソコンにウイルス対策ソフトを入れていますか?さらにウイルス定義ファイル(コンピュータウイルスを検出するためのデータベースファイル「パターンファイル」とも呼ばれる)を自動更新するなど、パソコンをウイルスから守るための対策を行っていますか?
ログインIDにメールアドレス以外のIDを用意していますか?
ログイン時に2段階認証、2要素認証が可能な場合は設定していますか?
システム開発のテスト環境でウイルスチェックや不正侵入を防ぐセキュリティが甘くなっていませんか?
委託先にもまったく同じレベルで、個人情報の取扱い規則の周知徹底と監視監督をしていますか?

■ 推奨対策

対策:

このところ不正アクセスによる被害が増加している。不正アクセスによる被害は色々あるが、侵入されてしまったあとでは、漏えいした情報を回収できず漏えい対象者の心理的不安と、のちに何らかの実害が生じることがあり、経過を注意深く見ていく必要がある。

具体例:

不正アクセスによる被害を防止するためには、入り口対策、サーバ内部対策、ファイル等を抜き取れないようにする出口防御対策の3面で行う必要がある。最近の不正アクセスは、ゆっくりと間をあけ、時々アクセスする形を取り、またIPアドレスもいくつも使い分け、一度失敗した手口は同じサイトには使わない、など、手間暇をかけて攻撃をしてくる標的型アクセスが増えてきた。狙いを定め侵入するまで手法を変えてくるため、防ぐのは中々厄介である点に注意がいる。ファイルの抜き取りも小口に分けて時々送信する形をとる。これにより入口、出口ともシステム感知がしにくい状態になる。サーバ内部対策はファイルへのアクセス制限とファイル自体の暗号化をしておくことである。不正アクセスにより犯罪者の手でファイルを暗号化されてしまうことがあるが、自らの手で暗号化しておけば万一抜き取られたときに、犯罪者に読み解かれるリスクは軽減される。

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