事故から学ぶ

「Docker API」狙う攻撃に注意 – 9月ごろより増加

事故概要

業種 Cisco Systems
発生時期 2020/12/1
漏えい人数 0
事故概要

「Docker API」狙う攻撃に注意 – 9月ごろより増加
不用意に公開されている「Docker」の「API」を狙い、不正なコンテナイメージを稼働させようとする攻撃が複数組織によって報告されている。
従来より管理の甘い「Docker」に対する攻撃が観測されているが、2020年後半に入ってからも攻撃が引き続き観測されているもの。
Cisco SystemsのTalosチームによれば、「Docker API」を標的として拡散するボットネット「Xanthe」の活動をあらたに検知した。暗号資産「Monero」のマイニングなどを行うもので、少なくとも3月ごろより活動をしていると見られるという。
脆弱性の検索エンジンである「Shodan」で調査すると、誤った構成で稼働する「Docker」は、日本を含めてワールドワイドで少なくとも6000以上稼働しており、標的となっていると危険性を指摘している。
またTrend Microでも、暗号資産のマイニングにくわえ、DDoS攻撃の機能を備えた不正な「Alpine Linux」のコンテナイメージを作成する攻撃を観測している。いずれも、SSHにおける鍵の登録状況を踏まえて、他ホストに対して拡散する機能も見られた。
「Docker API」狙う攻撃に注意 – 9月ごろより増加
警察庁においても、国内において9月以降「Docker API」の探索行為と見られるアクセスの増加をセンサーで観測しており、注意喚起を行っている。
アクセスの内容は、「Docker」のバージョン情報を取得するものが中心だが、サーバやコンテナイメージの情報をリクエストするアクセスも確認されているという。
外部より操作が可能となる「Docker API」の探索行為と見られ、脆弱な設定の場合、悪意のある「Dockerイメージ」を不正に作成したり、ホストマシンへの侵入などを通じて、攻撃の踏み台や暗号資産のマイニングなどに悪用されるおそれがあると危険性を指摘している。
最新バージョンへアップデートを行い、外部からアクセスする場合には電子証明書やVPNなどを活用するなど、適切なアクセス制限を講じるなど、セキュリティ対策を呼びかけている。

引用元 Security NEXT

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

20-1(第20条)安全管理措置 システム管理(不正アクセス防止)

チェックリストにある要求ルール:

システムに対する脅威や攻撃への防止策と監視体制を構築し、直ちに対抗策を構築していますか?
自社のシステムに対する新たな脅威や攻撃の手口を知り対策を社内共有し、対策行動の適格性と検証をする仕組みはできていますか?
常にOSや、アプリケーションソフトウェアを最新化して安全な状態にしていますか?
メールを介したウイルス感染防止として操作者教育と管理を徹底していますか?
パソコンにウイルス対策ソフトを入れていますか?さらにウイルス定義ファイル(コンピュータウイルスを検出するためのデータベースファイル「パターンファイル」とも呼ばれる)を自動更新するなど、パソコンをウイルスから守るための対策を行っていますか?
ログインIDにメールアドレス以外のIDを用意していますか?
ログイン時に2段階認証、2要素認証が可能な場合は設定していますか?
システム開発のテスト環境でウイルスチェックや不正侵入を防ぐセキュリティが甘くなっていませんか?
委託先にもまったく同じレベルで、個人情報の取扱い規則の周知徹底と監視監督をしていますか?

■ 推奨対策

対策:

このところ不正アクセスによる被害が増加している。不正アクセスによる被害は色々あるが、侵入されてしまったあとでは、漏えいした情報を回収できず漏えい対象者の心理的不安と、のちに何らかの実害が生じることがあり、経過を注意深く見ていく必要がある。

具体例:

不正アクセスによる被害を防止するためには、入り口対策、サーバ内部対策、ファイル等を抜き取れないようにする出口防御対策の3面で行う必要がある。最近の不正アクセスは、ゆっくりと間をあけ、時々アクセスする形を取り、またIPアドレスもいくつも使い分け、一度失敗した手口は同じサイトには使わない、など、手間暇をかけて攻撃をしてくる標的型アクセスが増えてきた。狙いを定め侵入するまで手法を変えてくるため、防ぐのは中々厄介である点に注意がいる。ファイルの抜き取りも小口に分けて時々送信する形をとる。これにより入口、出口ともシステム感知がしにくい状態になる。サーバ内部対策はファイルへのアクセス制限とファイル自体の暗号化をしておくことである。不正アクセスにより犯罪者の手でファイルを暗号化されてしまうことがあるが、自らの手で暗号化しておけば万一抜き取られたときに、犯罪者に読み解かれるリスクは軽減される。

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