業種 | 九州電力 |
発生時期 | 2020/05/8 |
漏えい人数 | 400人 |
事故概要 | 本年1月に発生したシステム障害解消に向け、託送料金計算システムと関連システム間のデータ差異を確認する中で、小売電気事業者さまに対して、一部のお客さまデータを誤って通知したことによる個人情報の漏えいが判明しました。 |
引用元 | 九州電力 |
事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。
チェックリストコード:
20-9(第20条)安全管理措置 作業ルールの徹底(システム管理)
社内で使用するシステムが正常に作動しているか、毎日確認をし不審な動きがあればすぐに対応できる体制を整えていますか?
不審な動作に対し警告出る仕組みを導入していますか?
新しいパッチを適用したり、システムの改修を行ったときは、セキュリティー対策面からのテストと確認を実施していますか?
システム回収後に再投入したデータに誤りが無いことを確認しましたか?
ホームページの不正改ざんに備え、監視強化やセキュリティパッチの更新を実施していますか?
本番稼働前に行うシステムテスト不備での個人情報漏えい事故である。
システム面から考えると、当然行うべきテストが甘かった、という「ありがち」なミスとして整理されるが、システム会社としては絶対に起こしてはならない事故である。
システムリスクの最大の敵は、時間と費用の制約である。テストをやればやるほど時間も費用も増加するため、妥協点を見つけて誓約負けしてシステムを本番稼働させるのが普通である。しかし、実際に漏えい事故を起こすと、そのリカバリーコストは当初の制約をはるかに超えた額になる。
このジレンマを解消するマジックは存在しないが、他人の失敗から学び、他人と同じミスは犯さないことである。
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