事故から学ぶ

情報の流出およびその対応について (一社)全国土木施工管理技士会連合会

事故概要

業種 (一社)全国土木施工管理技士会連合会
発生時期 2020/04/1
漏えい人数 72,000人
事故概要

4月16日に、警視庁のサイバーセキュリティ担当から、当会の情報が海外のサイトに流出しているようなので確認願いたいとの連絡がありました。
そのサイト(英語のみ)を確認したところ、当会の個人情報(新規加入受付番号、パスワード、生年月日、メールアドレス、電話番号)を約72,000件(サイト情報なので真偽のほどは不明)入手していることが記載されていました。サイトに一部表示されていた情報では、IDと表示はありましたが、内容は新規加入受付番号であることがわかりました。この新規加入受付番号は加入後には利用しない番号になります。また、英語版のみですので、日本語である個人名、住所は見当たりませんでした。
直ちに、システム管理会社と連絡を取り、システムを停止させるとともに、原因究明と今後の対応策を検討中です。また、警視庁のサイバーセキュリティ担当などとも連絡し、被害届の提出や海外のサイトから情報を削除に向けて調整中です。
なお、流出しました情報において、CPDSの内容を改変したり、不正に利用することはできないこともあり、会員の皆様に直接的な被害はないものと考えています。しかしながら、登録されたメールアドレスや電話番号に不審な連絡があることも考えられますのでご注意願います。また、CPDSに登録されたメールアドレスとパスワードと同じものを他サイトにおいてID(メールアドレス)とパスワードとして利用していましたら、安全のために変更することをお勧めします。
原因の究明と情報の削除に向けての対応は継続しますが、システムを停止したままでは、会員の皆様に御不便をおかけしますので、対応を行った上で、4月22日16時頃より個人加入者のシステムを再開する予定です。

特定機能のシステム再開は5月中旬頃の再開を予定しています。お急ぎの申請がある場合は、お手数ですがお問い合わせをお願いします。
システムの安全対策としては、新たなセキュリティ対策を追加することにより、従来よりも安全性を高めます。また、個人情報保護の対策としましては、会員の皆様に別途メールにおいて連絡致します。

引用元 (一社)全国土木施工管理技士会連合会

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

チェックリストコード:
20-1(第20条)安全管理措置 システム管理(不正アクセス防止)

チェックリストにある要求ルール:

システムに対する脅威や攻撃への防止策と監視体制を構築し、直ちに対抗策を構築していますか?
自社のシステムに対する新たな脅威や攻撃の手口を知り対策を社内共有し、対策行動の適格性と検証をする仕組みはできていますか?
常にOSや、アプリケーションソフトウェアを最新化して安全な状態にしていますか?
パソコンにウイルス対策ソフトを入れていますか?さらにウイルス定義ファイル(コンピュータウイルスを検出するためのデータベースファイル「パターンファイル」とも呼ばれる)を自動更新するなど、パソコンをウイルスから守るための対策を行っていますか?
ログインIDにメールアドレス以外のIDを用意していますか?
ログイン時に2段階認証、2要素認証が可能な場合は設定していますか?
システム開発のテスト環境でウイルスチェックや不正侵入を防ぐセキュリティが甘くなっていませんか?

■ 推奨対策

対策:

システムの脆弱性と思慮されるが、システムの運用環境は常に変化するため、昨日まで安全でも今日には漏えいする、という状況が発生する。最低でも日単位でセキュリティー動向の最新情報を把握するとともに、サーバ管理会社とも密接な連絡を取り、安全対策を最新化しておくことが必要である。

具体例:

セキュリティーシステムは「自社も必ず攻撃を受ける」という意識で毎日ニュースをチェックし、その対策を考えるべきである。インターネットを利用したサービス提供事業者ならば、社内にもセキュリティーのエキスパートを育成し、セキュリティー専門会社との組み合わせでサービス全体の安全管理措置を講じていく必要がある。業者任せにしてはいけない。分からないまま済ませてはいけない。ユーザ数の多いサイトは最新ハッキング手法を試す実験場になっており、対策が後手に回るリスクを抱えている。常に最新対策情報を自ら得る体制を整えておくべきであろう。

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