業種 | 神奈川県 地方自治体 |
発生時期 | 2019/03/27-2019/09/12 |
漏えい人数 | 1人 |
事故概要 | 神奈川県は13日、架空請求への注意喚起をするために県のホームページ(HP)上に掲載していた封筒の実物写真のマスキング処理が不十分で、個人情報が流出したと発表した。郵便番号と住所、氏名を黒塗りするマスキング処理をしていたが、特定のソフトウエアを使うと比較的容易に外せ、内容を判読できる状態だったという。 |
引用元 | カナコロ |
事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。
チェックリストコード:
21-19 (第21条)従業者の監督 “作業ルールの徹底(誤開示防止)
ホームページに情報を掲載する際、個人情報、社外秘情報が含まれていないことを、複数回チェックしていますか。掲載後にも直ちにこれらの情報が掲載されていないかチェックしていますか。
「マスキング処理をしていたが、特定のソフトウエアを使うと比較的容易に外せ、内容を判読できる状態だった」という事案に対し、担当者の知識不足であった、という指摘だけでは根本的な解決にはつながらない。
デジタル処理でマスキングしたものは、デジタル処理で外すことができる、という単純なリスクであっても、実効性を持った対処を行うには、複数の知見を足し合わせることが必要だ、という事例である。
いまのデジタル社会は、自分が興味を持ち、自分が知っていることだけで業務上のリスクを予防するのは困難を伴う。予防策、防止策の弱点を知るための努力が必要で、ネットで調べる、職場の同僚とリスクについて情報交換する、など、密室ではなくオープンな環境で情報収集する時代になっている。
あと少しの手間で防げた可能性がある事例である。
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