業種 | 大学 |
発生時期 | 2018/9/11-2018/11/6 |
漏えい人数 | 3,727人 |
事故概要 | 東京理科大学において、フィッシングにより教員や学生が利用するクラウドサービスのアカウントが乗っ取られたことがわかった。メールが不正に転送されたほか、メールボックスやクラウドストレージがアクセスを受けた可能性もある。 |
引用元 | 東京理科大学 |
事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。
チェックリストコード:
20-5 (第20条)安全管理措置 “パソコン利用教育(メール受信ルール)
受信した不審な電子メールや、メール添付ファイルを安易に開いたり本文中のリンクを安易に参照したりしないようにしていますか?
見知らぬ人から送られてくる電子メールを介したウイルス感染の事例をよく研究し、社内での注意喚起を行っていますか?
安全標語
添付ファイル安全確認よし!
今回のケースは、複数の人間がフィッシングサイトに引っ掛かったということで、相手の巧妙さと校内利用者の教育不足が重なり、比較的長期にわたり情報が漏えいし続けてしまった不幸な事件である。
不審なメールが届くようになった時点で漏えいを疑う必要がある。この時点でセキュリテの専門家などに相談しておけば、まず何をすべきかの指示が得られ、漏えい対策の立ち上がりも早かったと思われる。漏えいの元になる穴を塞ぐのは原因特定に時間がかかるが、今回の場合はメール転送機能を悪用されたので、メールの送信ログを確認する習慣さえあれば、より発見は早かったと推測される。意図せずにメール送信される、あるいは送信相手先に見慣れぬ人がいる、などの発見は専門知識も不要、個人でできる対策なので、確認はぜひ身につけて欲しい。
ご入会のお手続きはこちら
会費のお支払い方法は、クレジットカード払いと口座振替の2種類お選びいただけます。 (会費のお支払方法により、入会手続きが異なります。) 詳しくは、「ご入会の流れについて」をご確認ください。