事故から学ぶ

男性主幹(57)が個人情報合計約1,600件を紛失

事故概要

業種 三重県
発生時期 2018/9/3
漏えい人数 1,561人
事故概要

三重県鈴鹿地域防災総合事務所に所属する男性主幹(57)が個人情報合計約1,600件を紛失していたことを明らかにしました。
情報によると、紛失に関わった男性主幹は「仕事ができないと思われたくなかった」との理由から不適切な事務処理を遂行したもの。過去には、歯科技工士への進学を目指す学生3名への奨学金支給手続きを放置し、支払を滞らせたほか、児童の特定疾患に関わる資料などを紛失、費用の支払い手続きを怠り業者に支払いをしなかったり、支払申請期限を過ぎたため自費で31万円を弁済したりしていた。三重県は男性主幹に対して、停職4カ月の処分を決定。更に課長補佐級から主査級への分限降任を下し、監督責任として、上司だった7人を訓戒や文書注意の処分とした。男性職員に依願退職の意向はないという。

引用元 伊勢新聞Web

■ 事故原因

事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。

チェックリストコード:
2-13 作業ルールの徹底

チェックリストにある要求ルール:

重要情報を社外へ持ち出す時は許可を得ていますか。
持ち出し時にはパスワード保護や暗号化して肌身離さないなどのように、盗難や紛失の対策をしていますか?
個人情報を含む重要情報を出力、郵送やメールで送付する場合、本当に送付する必要があるか、不要な情報が含まれていないか、送付先に誤りがないか作業者と確認者の二重で確認をしていますか。送付記録をつけていますか?
USBメモリのように小さなものは、首からかけるストラップのような大きな印をつけて目立たせるなど紛失防止策を講じていますか?
パソコンや業務携帯などの紛失防止教育を徹底していますか?

■ 推奨対策

対策:

業務上知り得た情報を持ち出さない、持ち出させない、という最後の防波堤は社員(職員)一人ひとりに依存せざるを得ない。社員(職員)の意識向上をレベル維持対策が不可欠。

具体例:

本件の場合、県人事課が「男性職員は若手の面倒見が良いところもあり、これまで一定の信頼や評価があったことなどから、不適切な事務処理を見抜くことができなかった」と説明している点に問題が潜んでいる。いわゆる「いい人対策」である。社内に「いい人」がいないと組織のいい雰囲気は保てないが、その人が仕事ができないとなると問題である。仕事ができるが社内環境に悪影響を及ぼす人もいるが、こちらは「実績を残している」として目をつぶるケースが多い。いまはこれがブラック企業の温床として問題視されることになってきた。さて今回のケースで結論を述べると「規則を守らせる」ことが絶対であるため、教育、指導、業務管理の至らなさが問題である。組織的に極めて重要な問題ととらえ、教育、指導、業務管理について、セルフチェック、上司チェック、監査体制を早急に構築運用し、自分の評価ポジションが分かるような形で安全管理能力評価を公開し、目に見える形で職員の意識向上に努める必要がある。

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