業種 | 三重県 |
発生時期 | 2018/9/3 |
漏えい人数 | 1,561人 |
事故概要 | 三重県鈴鹿地域防災総合事務所に所属する男性主幹(57)が個人情報合計約1,600件を紛失していたことを明らかにしました。 |
引用元 | 伊勢新聞Web |
事故の原因はチェックリストの下記項目が該当すると推察します。
チェックリストコード:
2-13 作業ルールの徹底
重要情報を社外へ持ち出す時は許可を得ていますか。
持ち出し時にはパスワード保護や暗号化して肌身離さないなどのように、盗難や紛失の対策をしていますか?
個人情報を含む重要情報を出力、郵送やメールで送付する場合、本当に送付する必要があるか、不要な情報が含まれていないか、送付先に誤りがないか作業者と確認者の二重で確認をしていますか。送付記録をつけていますか?
USBメモリのように小さなものは、首からかけるストラップのような大きな印をつけて目立たせるなど紛失防止策を講じていますか?
パソコンや業務携帯などの紛失防止教育を徹底していますか?
業務上知り得た情報を持ち出さない、持ち出させない、という最後の防波堤は社員(職員)一人ひとりに依存せざるを得ない。社員(職員)の意識向上をレベル維持対策が不可欠。
本件の場合、県人事課が「男性職員は若手の面倒見が良いところもあり、これまで一定の信頼や評価があったことなどから、不適切な事務処理を見抜くことができなかった」と説明している点に問題が潜んでいる。いわゆる「いい人対策」である。社内に「いい人」がいないと組織のいい雰囲気は保てないが、その人が仕事ができないとなると問題である。仕事ができるが社内環境に悪影響を及ぼす人もいるが、こちらは「実績を残している」として目をつぶるケースが多い。いまはこれがブラック企業の温床として問題視されることになってきた。さて今回のケースで結論を述べると「規則を守らせる」ことが絶対であるため、教育、指導、業務管理の至らなさが問題である。組織的に極めて重要な問題ととらえ、教育、指導、業務管理について、セルフチェック、上司チェック、監査体制を早急に構築運用し、自分の評価ポジションが分かるような形で安全管理能力評価を公開し、目に見える形で職員の意識向上に努める必要がある。
ご入会のお手続きはこちら
会費のお支払い方法は、クレジットカード払いと口座振替の2種類お選びいただけます。 (会費のお支払方法により、入会手続きが異なります。) 詳しくは、「ご入会の流れについて」をご確認ください。